2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ステロイド系の薬は長く使うとよくない…というような印象があるのですが実際何がいけないのかなと思いました。 という質問がありました。 グルココルチコイドの作用は・炎症を抑える、免疫抑制・糖新生といったものですから、これらの裏返しが副作用となりま…
①ヒトの下垂体水平断のHE染色について質問があります。大部分のピンク色の構造物は軸索で、ピンク色が濃くなっている構造物が神経終 末で、さらにピンク色の塊と言えるような構造物がヘリング小体ですか。軸索と神経終末の区別の方法は染色の程度によって見…
複数のホルモン抑制するというソマトスタチンなるホルモンはどのような機序で分泌されるのですか? という質問がありました。 ソマトスタチンに限らず、視床下部ホルモンは視床下部のニューロンがその軸索末端を血管に向けていて、通常の神経伝達物質と同様…
コロイドってHE染色で見分けられるのですか? 免疫組織化学は面白そうだと思った。 という質問がありました。 コロイドには巨大タンパク質であるサイログロブリンが蓄積しているので、ある程度エオジンに対して染色性を持ちます。 免疫組織化学染色は抗体を…
講義の中で、ときに「機能がわかっていない細胞」が登場しますが、ものによってはレアキャラゆえに研究がなかなか進まないのでしょうか。そういった細胞の機能を明らかにするために、どのような手法が一般的にとられるのでしょうか。 という質問がありました…
好塩基性と塩基好性という言葉が出てきますが、違いはありますか?試験でどちらを使っても良いのでしょうか? という質問がありました。 両者とも同じ言葉の翻訳の違いに過ぎません。ですので、どちらを使っても構いません。
甲状腺ホルモンは濾胞内部に蓄えられる、というのは何が間違えているのですか? という質問がありました。 甲状腺ホルモンはT3やT4のことです。こうなると膜を透過して外に出てしまうので、貯蔵することができません。したがって、T3やT4などが鈴なりになっ…
上皮小体ホルモンは欠乏すると死に至る一方で、カルシトニンの欠乏・過剰は問題にならないとありました。これはヒトの場合、具体的にどのようにして分かったのでしょうか。 という質問がありました。 たとえば、甲状腺全摘出した場合も、血中カルシウム濃度…
「緻密斑が尿量の変化を感知する」ということですが,どのように尿量をモニターしているのでしょうか. という質問がありました。 緻密斑では、Na+, Cl-イオンの濃度をモニターすることによって間接的に尿量をモニターしています。 なぜこれらのイオン濃度が…
中間尿細管では刷子縁は見られないのでしょうか。 という質問がありました。 ありません。これは、中間尿細管においては能動的な物質の輸送が行われず、間質との濃度勾配で物質の移動が起こるため、細胞の表面積を増やすのでなく、細胞の壁を薄くすることが…
腎臓の間質の浸透圧濃度が髄質の方に行くにしたがって高くなる理由がいまいちわかりませんでした。 という質問がありました。 これはややこしいところですので、ぜひ生理学の教科書をよく読んで理解しておいてください。ポイントは、遠位尿細管(太い上行脚…
講義資料に、「輸入細動脈と輸入細動脈:糸球体濾過量を調節する」とあるのですが、輸入細動脈と輸出細動脈が濾過量を調節するということでしょうか。また、その調節は血管抵抗で行っているということですか。 という質問がありました。 糸球体にかかる圧が…
呼気時に、肺は自身の持つ弾性力によって収縮する、というのは、肺胞に弾性線維が豊富に存在することからそのように言うのでしょうか。 また、II型肺胞上皮細胞は肺胞虚脱を防ぐための界面活性物質を、クララ細胞は細気管支がつぶれるのを防ぐための界面活性…
鼻腔において静脈叢が充血すると鼻づまりになるとありましたが、他にも鼻づまりの原因はあるのでしょうか。また、講義で「炭素でリンパ節が黒くなっていたのを解剖実習で見た方も多いと思います」とおっしゃられていましたが、私は灰色っぽいのは見れました…
呼吸細気管支でもガス交換を行うのに、平滑筋を持つことに少し違和感を感じた。 という質問がありました。 これはぜひバーチャルスライドで確認してください。呼吸細気管支で上皮が単層扁平上皮に変化し、ガス交換に適切な構造となります。では、ガス交換先…
嗅部に漿液腺しかない理由はなんでしょうか。嗅部に漿液腺もない方が、拡散しやすいと思うのですが、漿液線は何のためにあるのでしょうか。 という質問がありました。 嗅部に粘液腺があったら、粘液がニオイ分子の拡散障壁になるので都合が悪いと考えられま…
「II型肺胞上皮細胞は大きい」と説明がありますが、別の部分ではII型肺胞上皮細胞は「丸く小さい細胞」とあります。どちらが正しいのでしょうか。 また、II型肺胞上皮細胞は「分裂能を持ち、I型肺胞上皮細胞へ分化する」とありますが、非対称分裂をするので…
リンパのところで出てきた細網細胞と、伊東細胞の決定的な違いは何ですか? という質問がありました。 伊東細胞はビタミンAを貯蔵することがその機能です。 病的な状態ではビタミンA貯蔵小胞が消失して、伊東細胞が筋線維芽細胞へと分化して膠原線維を分泌し…
ディッセ腔は類洞と肝細胞の間にありリンパ管とつながっているとありましたが、これは類洞から肝細胞に入れなかったものをリンパ管で破壊するためにあるのでしょうか? という質問がありました。 確かに類洞の壁の一部を作るクッパー細胞はマクロファージの…
講義資料にリボ蛋白質の項目があったかと思いますが、ステロイド剤も取り込まれたところ(胃や血液など?)から血流にのって肝臓に送られてから、リボ蛋白質に入れられて患部に行くのでしょうか? という質問がありました。 ステロイド剤というのは、通常は…
肝細胞に微絨毛が生えているのはディック腔に存在する組織液に、リンパ管へ向かう流れを生み出すためでしょうか? という質問がありました。 微絨毛の役割は細胞の表面積を増やすことにあります。肝細胞は吸収上皮細胞としての機能と、外分泌腺としての機能…
講義動画でランゲルハンス島の染色が薄いとおっしゃていましたが、ランゲルハンス島から出るホルモンはペプチドホルモンなのでHEでピンク色に染まりそうなのになぜ染まらないのでしょうか? という質問がありました。 エオジンですべてのたんぱく質が染まる…
講義動画でトリプシンが他の消化酵素の前駆体を分化することで活性化させ、これにより膵臓自身が自分で作った酵素に分解されないようにする、とおっしゃっていましたが、なぜトリプシンが他の酵素の活性をあげたら自分の防御につながることになるのでしょう…
肝臓の中心静脈の周囲が白っぽく見える理由がわからなかったので教えていただきたいです。 という質問がありました。 肝小葉の外縁部と中心部では機能が異なる、ということを講義で言いました。外縁部は酸素や栄養に富むため、代謝活動が盛んで、肝細胞にミ…
肝細胞に多核のものがいるのはなぜか、どのようにできるのか という質問がありました。 多核の細胞、というのは色々いて、2種類の方法で出来上がります。骨格筋とか、破骨細胞は合胞体といって、前駆細胞が融合してできます。一方、心筋とか肝細胞の多核のも…
解剖実習において、観察したご献体に総肝管や総胆管などの管はあったのですが、胆嚢はなかったために管に胆汁が蓄えられていたのかなと思いました。 ただ、濃縮がされていたのかどうかは気になるところです。 という質問がありました。 私も過去に胆嚢を除去…
講義資料に、ディッセ腔は「リンパ管へとつながる」や「門脈周囲腔につながる」などと書いてありますが、腔内を満たしている成分(液名)は何でしょうか。血漿でよいでしょうか という質問がありました。 ディッセ腔にあるのは細胞外液です。組織液ともいう…
肝小葉に形質細胞は含まれますか という質問がありました。 バーチャルスライドを眺めてみるとわかりますが、正常な肝臓に形質細胞はほとんど観察されません。門脈管の結合組織にはリンパ球がそれなりに観察され、形質細胞も時々見られます。肝炎が起こると…
「中心部(ゾーン3)の肝細胞は滑面小胞体を多く含み、解毒・薬物代謝に重要」とありますが、ゾーン1で毒物の分解が主に行われゾーン3では血中毒素の影響を受けにくいはずなのに、ゾーン3で解毒・薬物代謝能が高い意味がよくわかりませんでした。ゾーン3…
肝細胞の機能が多数リストされていました. 肝細胞一つ一つはこれらの機能を全てもつのでしょうか. それとも,ある程度分担しているのでしょうか.(形態は似ているが,この肝細胞は外分泌で,この肝細胞は内分泌,というように) という質問がありました。…