富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

比較神経解剖学からわかること:論文「ヒト海馬の顆粒層と錐体細胞層が作る三次元構造」の公開 What we can learn from comparative neuroanatomy: our paper "Three-dimensional anatomical structure formed by granule cell layer and pyramidal cell layer in human hippocampus" is now published!

海馬は記憶の形成に必須であることが知られている、脳科学にあまり馴染みのない人でも聞いたことがあるかもしれない有名かつ重要な大脳皮質の領域です。その一方で、ヒトにおいて海馬は他の大脳皮質領域に比べてとても小さい領域です。実のところ、海馬の大…

認知と情動の神経回路を解きほぐす:論文「背側縫線核-中心灰白質のドーパミン輸送体発現ニューロンの拡張扁桃体核群への投射の組織学的解析」の公開 Unraveling the circuitry of cognition and emotion: our paper is now published!

私達の認知は価値判断とともにあり、価値は外界の情報や内部状態をもとに自動的に決まってきます。この価値判断を行う神経回路は大脳皮質の眼窩前頭前野、大脳基底核の側坐核、視床の背内側核が作る辺縁系ループ回路がメインとなっていると考えられています…

防音箱 sound attenuation chamber

昨日、研究員の高橋さんとM1の宮島さんが1日がかりで行動実験用の防音箱を制作しました。 Yesterday, Dr. Takahashi (postdoc) and Mr. Miyajima (M1 graduate student) built sound attenuation box for behavioral experiments. 先に作っておいた3チャン…