講義資料に、「輸入細動脈と輸入細動脈:糸球体濾過量を調節する」とあるのですが、輸入細動脈と輸出細動脈が濾過量を調節するということでしょうか。また、その調節は血管抵抗で行っているということですか。
という質問がありました。
糸球体にかかる圧が少なすぎると濾過ができず危険ですし、圧が高すぎると糸球体が壊れてしまいます。そこで腎臓には全身の血圧や糸球体へかかる圧を調整する仕組みが備わっており、これが傍糸球体装置です。全身の血圧の調節は輸入細動脈近辺にある顆粒細胞が放出するレニンが行っています(血圧を高めて濾過量を増やす)。糸球体への圧は輸入・輸出細動脈が調整しています。ちょうど細動脈糸球体の出入り口に蛇口があるようなもので、これによって糸球体にかかる圧力を調節することで濾過量を調節しているのです。