自己を認識できない細胞は非自己も認識できないということでしょうか。
という質問がありました。
ざっくりとした例えでいうと、
マクロファージなど抗原提示細胞は、異物を貪食して、分解した産物をMHCと結合させた鍵を表面に出します。鍵に対応した鍵穴(TCR)をもつT細胞が反応する、というわけで、MHC(自己)が認識できないということは異物(非自己)も認識できないということになります。この仕組によって、他人からの移植片(異なるMHCをもつ)に対する拒絶反応が生じます。
なお、負の選択では、MHCに載った自己抗原に反応するT細胞が除去されることで、自分自身を攻撃する細胞が除去されます。