胸腺における正の選択はどのような意義があるのでしょうか。
という質問がありました。
T細胞は表面のT細胞受容体(TCR)で自己・非自己を認識するわけですが、TCRが結合することができるのは、自分自身のMHCに結合した異物の断片なのです。したがって自分自身のMHCに結合することができないT細胞は役立たずとしてアポトーシスを起こして死ぬこととなります。
関連して、
胸腺における正の選択の意義について、オープンフォーラムの記載を読みましたが、 「T細胞は表面のT細胞受容体(TCR)で自己・非自己を認識するため、同一個体のMHCに結合できるように、ある程度自己抗原に反応性を有する必要があるが、その反応性の強さが過剰になってしまう場合は排除しなければならない」 という認識で正しいでしょうか?
という質問がありました。
そういう理解で正しいです。
http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/public/public_009.html
など、一般向けのわかりやすい記事です。読んでみてください。