富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

【総論・神経組織】骨格筋に分布する神経線維について

α運動ニューロンとコリン作動性交感神経節後線維の2種類が分布することの意義ですが、前者は筋収縮を担っていて、後者は筋肉に対する栄養を担っているという理解で大丈夫でしょうか?

という質問がありました。

α運動ニューロンは筋収縮を司り、コリン作動性交感神経節後繊維は細動脈を広げることで骨格筋への血流を増やし、酸素や栄養の供給を増やす働きがあります。
なお、骨格筋には他にも筋紡錘や筋膜に分布する感覚線維も存在しますが、これらはグルタミン酸作動性なので実習標本では観察できません。