富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

【総論・神経組織】【総論・序論】好塩基性色素が染めるもの

オスミウム固定標本で髄鞘が、硫酸基を多く含んでいるため塩基性色素で染まるとありました。そこでふと思ったのですが、好塩基性だと陰イオンが染まるのはなぜなのでしょうか?好塩基性色素という名前を見ていると、酸や塩基のうちの塩基になるようなものを染めそうなのですが。硫酸って酸でしたよね?わからなくなりました。逆に好酸性色素でタンパク質が染まるのは何に反応しているのでしょうか?

という質問がありました。

これは第1回・序論の内容を復習してほしいのですが、好塩基性色素とは、プラスに荷電しているために陰イオンに結合する性質を持つ色素、好酸性色素とはマイナスに荷電しているために陽イオンに結合する性質を持つ色素のことです。
硫酸基は陰イオンですから、好塩基性色素が結合して染まります。