増殖帯の量と吸収帯の量が釣り合っているので、骨が長さ方向に成長する、ということがよくわからなかった。
という質問がありました。
まず、増殖帯が骨端側であり、吸収帯が骨幹側であることを思い出しましょう。
吸収帯で軟骨が吸収されて骨に置換される、ということはそれだけ骨幹が伸びることを意味します。
増殖帯がどんどん軟骨を作っている限り、吸収帯が増殖帯に追いつくことはないので、骨はどんどん伸びていきます。
増殖帯の増殖のスピードが低下してくると、増殖帯と吸収帯の距離がだんだん縮んでいき、最終的に軟骨がすべて吸収されてしまい、骨端軟骨がなくなってしまいそれ以上長さ方向の成長ができなくなります。