心筋は不随意筋で自己の判断で止めることはできないならば、疲労が生じた時命に関わる重篤な症状がでるのではないかと思いました。筋肉なので骨格筋と同様乳酸などが溜まって疲労する可能性はあると思うのですが、老廃物の除去の仕組みなど、やはり骨格筋とは大きく違うのでしょうか。
という質問がありました。
心臓は疲労しないと言われています。その理由として考えられるのが、酸素消費量が他の骨格筋より圧倒的に高いこと、つまり酸素をつかったATP合成系を使うので効率よくATPを産生できること、そして様々な基質をATP産生に用いることができるということです。心筋は状況に応じて、糖、グリコーゲン、ケトン体、脂肪酸、アミノ酸、乳酸といった多様な栄養源を使ってATPを産生できるのでエネルギー切れになりにくいといえます。