(講義)スライドの「ミトコンドリア」のページで、ミトコンドリアが多い細胞は(HE染色で)ピンク色に染まるとあったのですが、ミトコンドリアには独自の核があるはずなのにどうして紫色にあまり染まらないのでしょうか?
という質問がありました。
ミトコンドリアには核はありません。ミトコンドリアは好気性の原核生物が細胞内に共生したものが変化したものであると考えられています。ですので核はないのです。核酸がミトコンドリアのマトリックスに散在しているため、HE染色であまり紫色に染まってこないというわけです。
関連して
HE染色でピンク色に染まるミトコンドリアは、+に荷電しているということですか。
という質問もありました。
ミトコンドリアを構成する物質が防腐処置後に+に荷電している、ということです。
多くのタンパク質(すべてではありません)が+に荷電していることがその一因であろうと考えられます。