富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

【各論・女性生殖器系】卵巣の白体について

白体は黄体が退縮・萎縮したものと認識しているのですが、白体は黄体の顆粒層ルテイン細胞や卵胞膜ルテイン細胞と同じようにプロゲステロンエストロゲン、テストステロンなどのホルモンを(少量でも)分泌するのでしょうか?また、白体に確認できる核は何の細胞の核なのでしょうか?時間が経つにつれて消えていくのでしょうか?

という質問がありました。

白体は拡大すればわかるように、膠原線維などが主体の細胞外基質の間に線維芽細胞が散在する構造です。したがって性ホルモンなどの分泌能は失われていると考えられます。白体は徐々に退縮して消滅するようですが、バーチャルスライドで見られるように比較的高齢女性の卵巣では複数見られることから残存するものもあるようです。