富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

【総論・上皮組織】分泌腺の形状について

管状腺と胞状腺について、「分泌の盛んさや分泌物の種類による」と仰っていましたが、具体的にどのような対応があるのですか?

という質問がありました。

分泌物をよく貯留した細胞は背が高くなりますので、円柱上皮化して胞状腺となります。大唾液腺の終末部は典型的です。粘液細胞は大量の粘液が細胞頂部に分布していますし、漿液細胞は紫色の顆粒(消化酵素を含む)で充満しています。
管状腺の例としてエクリン汗腺がありますが、この汗腺の分泌する成分の殆どは塩類を含んだ水であり、分泌顆粒を必要としない分泌を行いますので、細胞の背はさして高くありません。
ただし、こういった分類には往々にして例外がありますので、注意してください。