富山大学 システム機能形態学研究室 Systems Function and Morphology Lab., University of Toyama

音を認知する神経回路の構造を研究しています。 We study the neuronal circuitry for sensing sounds.

【総論・序論】ミトコンドリアの構成物質

1.ミトコンドリアってタンパク質でできているのですか?感覚的には脂質二重層の脂質と水分やそのほか成分でできているように思えたのです。タンパク質はどの部分を構成しているのでしょうか?加えて人体でもタンパク質がどのあたりにあるのかも教えて頂けると有難いです。 
2.スライドの「ミトコンドリア」のページで、ミトコンドリアが多い細胞ではピンク色に染まるとあったのですが、ミトコンドリアには独自の核があるはずなのにどうして紫色にあまり染まらないのでしょうか?

という質問がありました。

細胞を構成する主要な物質がタンパク質です。脂質2重層では必要な強度が保てないため、膜タンパク質や、それに結合するアンカータンパク、細胞骨格によって細胞は形を維持しています。同様のことが細胞内小器官にもいえます。したがって、タンパク質はどの部分を構成しているのでしょうか?という問いには、いたるところ、というのが答えになります。タンパク質がつくる網目の隙間に水分があるイメージです。