筋紡錘について、被膜のなかに大きな空洞がありますが、これは人工産物で実際は錘内筋や神経、血管などが密に詰まっているのでしょうか。
という質問がありました。
筋紡錘の外被膜の内部は広々とした空間になっていますが、これは実際に存在するもので、リンパ管につながっている、リンパ液に満たされた領域です。機能としては、錘内筋に感覚線維が分布する核の周囲の領域(赤道領域)の環境を安定させるクッションのようなものであると考えられています。(赤道領域の周りにいろいろなものが密集していたり、錘外筋の収縮を受けて圧力を受けてしまっては、感覚線維の反応に影響が出かねない、ということです)