走査電子顕微鏡により表面を観察できるとのことでしたが、観察される細胞は生きている状態なのでしょうか、あるいは固定されて死んだ状態なのでしょうか。
という質問がありました。
電子線は高真空状態でないと散乱してしまいますので、「通常の」電子顕微鏡の内部は高真空であり、生きた細胞を入れることができません。標本は固く固定したあとで重金属を表面に蒸着させるなどの処置を行うのが普通です。
ただ、生きた細胞や個体を高解像度で観察したくなるものです。そこで、昆虫などの体表に特殊な液を塗布したり、特殊な液に細胞を入れることで生きたまま走査電顕観察ができる技術が開発されています。(「生体観察 電子顕微鏡」で検索してみてください)